治療の流れ




■適応疾患の確認
 現在、日本国内では法律(薬事法、放射線障害防止法)により治療の範囲が頭部〜頭頚部(首)までに制限されております。サイバーナイフでは保険適応の有無にかかわらず首から下に対する体幹部治療を行うことはできません。
 適応疾患については「サイバーナイフセンターのページ」でご確認ください。分からないことがありましたら電話またはE-mail (info@oka-nsc.com)にてお問い合わせください。

■ご予約
 サイバーナイフセンターは完全予約制になっております。お電話にてご予約ください。
 診療日: 月〜金曜日  診療時間: 午前9時〜17時の予約時間帯
 
電話: サイバーナイフセンター直通 042−798−7556 
  
一方、脳神経外科外来は予約をしておりません(逆に診察の予約はしておりません)

■診察時に必要なもの (原則としてお持ちください)
 主治医(前医)からの診療情報提供書(紹介状)検査フィルムなどの資料をお持ちください。
 お持ちいただいた資料をもとに、サイバーナイフによる治療適否を検討いたします。

■受診日の食事
 受診された当日に造影CTや造影MRIを行うことがありますので、できれば診察前1〜2時間は食事を控えてください。前医で検査を行っていても再検査が必要なこともあります。



■インフォームドコンセント
 最新のエビデンス(臨床医学研究から得られた最善の根拠)をもとに、一般的な放射線治療からサイバーナイフ治療の効果と副作用などについて詳細な説明を致します。お持ち頂いた資料と患者さんの病状からサイバーナイフによる治療の適否を検討して、個々の患者さんの治療内容について説明致します。治療内容をご理解、納得して同意されますと治療の準備にはいります。

■検査
 1〜3mmスライスの造影MRI(T1、T2、FLAIR、TOFなど)の検査を追加することがあります。当日の診療状況によりますが受診当日に行う可能性があります。造影剤のアレルギーがある場合には前もってお知らせください。
 さらにPET検査が必要なこともあり、この場合には他院での検査を依頼いたします(当院にて手配いたします)。

■在院時間
 インフォームドコンセントから検査終了まで1〜2時間かかりますので時間に余裕をもって来院していただきます。
TOPにもどる  


■マスクとCT
 CT撮影室で治療時に必要な頭部固定用のプラスチック製マスクを作成して撮影を行います。マスクはプラスチックフレームをお湯につけて軟らかくしたものを患者さんの顔に合わせて作ります。このマスクは患者さんお一人お一人の個人用マスクになります。侵襲のある固定は必要なく痛みはありません。ほとんどの場合、造影剤を使用しますのでアレルギーのある場合には前もってお知らせください。

■その他の固定
 頭頚部や口腔内の病変を治療する場合には、頚部の固定やマウスピースが必要になることがあります。頚部固定はマット状の軟らかいもので行います。マウスピースは歯科・口腔外科の先生にお願いして作っていただきます。

■治療計画
 基本的にCT画像をもとにコンピューター(治療計画作成システム Treatment Planning System)で治療計画を行います。計画は診察後に担当医が行います。必要があればMRI画像とfusion(重ね合わせ)して計画します。できあがった治療計画に従ってロボットが動いて治療します。計画作成には数時間かかります。
TOPにもどる  


■入院の必要はありません
 ほとんどの患者さんは通院で治療しています。1日で終わる場合(SRS:定位放射線手術)と数日に分けて治療する場合(SRT:定位放射線治療)があります。また複数病変の場合には1〜2カ所ずつ治療していくこともあります。
 現在入院中でサイバーナイフ治療のため当院に転院される場合や遠方のため通院できないなど患者さんの病状やご都合によって入院でも治療ができます。また、遠方の方で入院はしたくないという患者さんには近隣のホテルから通院していただくこともあります(ご紹介いたします)。 

■治療
 一回の治療に約30分〜1時間かかります。治療中は音楽などを聴きながらリラックスして治療を受けていただきます。患者さんがお持ちになったCDをかけながら治療することもできます。治療後はマスクの網目が30分ほど残りますが自然に消えます。

■鎮静剤など
 痛みを伴わない治療ですから麻酔は行いません。治療中は仰向けでじっとして寝ている必要がありますので、どうしても動いてしまう患者さんや疼痛のために治療をしている患者さんには鎮静剤を使って治療することがあります。患者さんと相談して使っていきます。
TOPにもどる  


■効果と副作用
 放射線治療の効果はすぐにでるものではありません。治療後1ヶ月から数ヶ月たってから現れることが多く、疾患によっては年単位の変化になることもあります。一方、副作用(有害事象)は治療が終わってすぐに現れる急性反応と数ヶ月以上後になってから出てくる晩期反応とがあります。

■治療後に必要な検査
  定期的にCTやMRIなどの検査を行いながら確かめて行く必要があります。当院で行った治療の詳細をご紹介いただいた先生にご報告致しますので、紹介医の先生に定期検査を行っていただきますが、当院にて行うこともあります。他院にて経過観察をしていただいた場合には治療の結果を当院にもお知らせいただくかフィルムを持って来院していただくこともあります。
TOPにもどる  


 サイバーナイフの治療費は保険適応になります(三叉神経痛など機能性疾患は保険適応外になります)。63万円×保険負担割合が窓口でのサイバーナイフ治療分の支払額になります。
 たとえば3割負担の場合は、63×0.3=18万9千円になります。入院の場合には入院料や食事代なども加わってきます。高額医療費の払い戻しなど複雑な計算などもありますので、詳しくはお問い合わせください。
TOPにもどる  

Copyright(C) Oka Neurosurgical Clinic All Right Reserved.